長野ポンプ株式会社
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情熱を引き出す真赤なボディ人の“かがみ”になりたい世に秀ひでた消防自動車は人に抜ぬきんでた情熱で創られる高専4年生から専門課程に入って、授業内容も難しくなり、英語で書かれた分厚い教科書との闘たいに疲つれていた僕は、夏休みのインターンシップも正直、後ろ向きでしたが、先生から勧すめられ、やってきたのがこの会社でした。しかし、工場の中で完成を待つ、ピカピカの真赤な消防車が並んでいるのが目に入った瞬間、僕は心をつかまれました。「どうやって造るんだろう?」構造やポンプの仕しく組みを教わって作業を手伝わせてもらうと、気がつけば楽しくなっている自分がいました。聞けば消防車の値段は住宅よりも高価。多くの人命を救うために、その機動力を数十年にわたって保証しなければなりません。5年間、高専に通って自分なりに学んだことは、「知識だけあっても、ものづくりは出来ない」ということ。ここなら必ず成長できると確信しました。たかがすかい小さい頃からゲームで遊ぶよりも外で体を動かすことが好きで、中学時代はスケートボードにはまり、プロになりたいと本気で練習しました。やるなら人並み以上になりたい性しょう分ぶんなので、仕事でもドリルの刃の研とぎ方、穴のあけ方、溶ようつ接せの仕しかた方など、最初の頃は出来ないことばかりで、すごく悔くやしい思いをしました。火災現場では1分1秒の遅れが生死を分けます。発注者が使いやすいよう、装備する機器の取り付け位置や配線も全てがカスタムメイド。確かな技術と工夫する知恵が必要です。納得できるまでやり直すことを根気強く繰り返し、特に溶接に関しては人に教えられるまでになりました。さらに自分自身を磨いていくため、年頭に「鏡」という漢字を書いて会社の壁に貼りました。常に自分の姿を鏡に照らし、職場でも家庭でも相手の‘鑑かみ’になることを目指しています。「好き」を「武器」に変える得意なことを伸ばせば、やがて自分の武器になります。好きなことに思い切りチャレンジしてください。好きなことは、何度失敗してもやり続けることができます。中学の時、高跳びをしていた僕は、身長の高い選手にはなかなか勝てませんでした。しかし、努力を続けたことで自分は確実に成長できました。結果は時の運ですが、練習したことは必ず実になります。消防ポンプ自動車および消防関係車両の製造・販売。消防・防災用品・医療機器の販売。消防設備の設計・施工・保守点検をしています。長野ポンプ株式会社〒920-0841 金沢市浅野本町ロ145番地Tel. 076-252-4336URL http://www.naganopump.co.jp ■代 表 者 代表取締役 長野 幸浩■創  業  昭和 9年 ■従業員数 71名(24歳)出身校:金沢市立北鳴中学校、金沢工業高等専門学校(現国際高等専門学校)消防車製造長野ポンプ株式会社車両事業本部 車両製造部 製造課M. K さん

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