小こやま山 明あか日香さんリアルな自分を探して求められている実感生きがいは求めるものではなくいつも自分のそばにあるものアニメに囲まれた高校時代を過ごした私は、将来、大好きなアニメに携たさわることが自分の幸せだと思っていました。しかし、‘好きなこと’と‘できること’は全く別だということに気づき、白紙に戻して進路を考えてみました。これまで興味を覚えた記憶の欠から片を探して浮かんできたのは、小学校の図書室で何度も読んだ、障がい者について書かれた本。そして、アルツハイマーになった祖母が亡くなるまで、ずっと介護をしていた祖父の姿でした。高校ではワープロや簿ぼき記の資格を取りましたが、心の奥に眠っていた好奇心に促うがされ、「障がい者と共に生きたい」と思いました。介護の仕事に就つくにはもちろん知識は必要ですが、私はすぐにでも障がい者の方たちと触れ合いたかった。働きながら空いた時間に資格の勉強をし、4年経った昨年、私は念願の介護福祉士になることができました。なけず寂さびしいわ」って利用者さんによく言わ「障がい者」とひと口に言っても、知的、精神的、身体的障がいがあり、その特性や程度、人の個性もいろいろ。接し方や言葉遣づかいなど相手に合わせることが大切です。「ほっと安らぎ」にはご年配の方が多く生活されていて、軽作業や折り紙をしたり、ボ*ッチャなどスポーツで一緒に盛り上がったり楽しい時間を過ごします。私たちの施設では高齢化にと伴もない、食事や入浴、排はいつ泄せなどの支援も増えつつあり、体調管理は最も重要な業*ボッチャ …障がい者のために考案された球技。(南陽園所属の田中恵子さんは東京2020パラリンピック、ボッチャ日本代表選手です。)務。常に緊張感をもつようにしています。時に迷ったり焦あせったりすることもありますが、親しんみ身に話を聞いてくれ、食事に誘ってくれる先輩や仲間の存在でこれまで頑張ることができました。「明日休みか?ネーチャンおらんとれます。それが嬉うれしくて、“自分が求められる仕事”を選んで良かったと、みんなに感謝したくなります。つらい時は人に頼ればいい人に頼ることは決して恥ずかしいことではありません。大事なのは、他の人の考え方を知ること。私は、自分一人の狭い考えで結論を出し、後でよく後悔しました。心を開いて相談すれば、受け止めてくれる人は周りにきっといます。いろんな人の話を聞いて、最後は自分の意志で決める。しんどくて逃げたくなったら人に甘えて、元気を取り戻せばいいんです。障がい者の生活介護支援、就労・就職支援、児童発達支援、各支援施設の運営、ベーカリー・カフェ、ビュッフェレストラン、クリーニング事業など。社会福祉法人 南陽園〒922-0411 加賀市潮津町ム69-1Tel. 0761-74-6613URL https://nanyo.or.jp ■代 表 者 理事長 表 修司■設 立 昭和49年 ■従業員数 200名 (23歳)出身校:能美市立根上中学校、石川県立寺井高等学校14社会福祉法人 南陽園障害者支援施設 ほっと安らぎ生活支援員 介護福祉士す障がい者生活支援員
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