ん4黒川■■■■ 隆■■■働く理由を求めて機が熟せば花ひらく歳月かけて刻まれた知識と経験は仕事を楽しむ力になる沸わいていました。バブル景気と言われた時代。日本国中がリゾート開発や建設ラッシュに力と根性のある体育会系というイメージ。私もバスケットボールをしていて、中学時代に国体の強化選手に選抜されたのですが、高校でやめてしまいましたから、バリバリの体育会系というわけでもありません。大学から推すん薦を受けて入社したものの、期待よりも不安の方が大きかったことを思い出します。病院、商業施設、マンションと、監督見習いとして次から次へと現場を渡り歩き、初めての土地では、何ヵ月もホテル住まいをしながら現場に通ったこともありました。私が大学を卒業した頃は、まさに建設業に行く人達というのは、体地元の学校や文化施設、県内外のいせあっという間に月日は10年を超え、その間に結婚をし子供も生まれたのですが、その頃の私を現場に向かわせていたのは、「生活を支えていかなければならない」という理由が大きかったと思いますね。入社して26年になりますが、ちょうど中間地点の30代半ばくらいだったと思います。自分が経験してきた現場の中で、最も大変な思いをした都心の高級マンション工事がようやく終わり、ほっと安あど堵していた時でした。それまで思ったことのなかった考えがふと浮かんだんです。「仕事をイヤイヤしても、楽しく菱機工業株式会社技術部工事課 課長 1級管工事施工管理技士出身校:金沢市立額中学校石川県立金沢錦丘高等学校空調・衛生設備施工管理(48歳)さん
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