田んぼが広がる郊外で生まれ育った私は、近所の人たちが総そうで出でお米作りをする光景を見てきました。新米の季節になると、収しゅう穫かくしたばかりの玄げんい米まが大きくてしっかりした紙袋に入って届きます。それを見るといつも幸せな気持ちになりました。で、私が作った手てぼ彫りのお盆ぼんを先生が褒ほめてくれたり、画用紙に描いたランドセルの絵が大島絵本館に飾られたり、自分の創作したもので人が喜んでくれるのが嬉うれしくて、「働くなら、ものづくりの仕事がいい」と思っていました。この工場で造っているのは、私が小さい頃から見てきた、稲のイラストがプリントされたお米の袋。この小学生の頃は図工や美術が好きクラフト紙袋は90年以上前から造られていて、この会社で設計されたものが全国に広がっていったという長い歴史をもつ袋なのです。強度に優すれ、環境にもやさしい素材なので、お米以外にも食品、薬品、化学肥料、樹脂などあらゆるものを入れる袋が開発され、安全に運んだり保管したり、充じゅう填てんや封ふうに入ゅうも確実にラクにできるよう、便利なアイディアがいくつも隠されています。大切な内容物を守るため、規きかく格から少しでも外れると不合格。それを見分けるのも重要な仕事です。工場内では高機能の*製せい袋たい機きが休みなく動き、真まっ新さらな袋が次々と仕上(27歳)KO■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ぐ(27歳)出身校:射水市立小杉中学校、富山県立富山商業高等学校出身校:富山市立西部中学校、富山県立富山商業高等学校生産課 生産課重包装紙袋造製昭和パックス株式会社 富山工場. M.S
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