杉本瓦工業株式会社
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なまじめ故郷の空気が一番心がまえが瓦に映はえるのびのびと、そして生き真面目に故郷の美しい屋根の姿を守り続ける山やまだ田 和かずひろ弘さんちぼ一いう望できます。祭りの時期になると笛さななじわら瓦かぶ葺き職人になったのも、同級生が快晴の青空の下、屋根の上にあがると自分の生まれ育った故郷の風景がや太鼓の音が聞こえてきて、「地元に帰ってきてよかった」と、気持ちが安らぎます。高校を卒業し、東京に出て学校に通ったものの、就職して毎日すし詰めの満員電車で通勤する自分を想像したら、楽しかった都会の街も息が詰まりそうな感じがしました。そんな時に、「帰ってこい!」と言ってくれる田いか舎の幼お馴染みは、とてもありがたい存在でした。声をかけてくれたおかげですが、どこで働こうが、楽して身につけられる仕事はありません。友達といえども職場では先輩。親方や先輩職人の下で瓦葺きを一から教わり、10年近くかかって「1級技能士」の資格を取り、ようやく職人の仲間入りができました。しゅうしょく資格は、それまで頑張ってきた証あかしですが、一人前の職人として認めてもらうには、もっといろんな現場を経験する必要があります。屋根は大きさや形も様々。葺き方も一軒一軒違います。髪の毛一本までヘアスタイルにこだわるのと同じように、屋根の形に合わせて瓦の割り付け方を考え、指一本の違いを調整し、どの方向から見ても美しく仕上げないといけません。私は決して器用ではありませんが、忍耐力と前向きさは誰にも負けないつもり。人が敬遠しそうな狭い場所での作業や、細かい仕事を任されるとやる気が出ます。きれいに仕上げて喜んでくれたら、職人として少しでも認めてもらえた気がして嬉うれしいからです。屋根の葺き替えは、その家の方にとって一大イベント。新しくなって光り輝く瓦を見上げるお客様の笑顔に、疲れも癒いやされます。強い自分になる考え方どうせ仕事をするなら、他の人がやりたがらないことを進んでやる。自分がそれをすることで人の役に立ち、喜んでくれるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。人が苦手とすることを得意にすれば自分の武器になります。たとえ不器用でも、真面目に続けていれば自信がつきます。そう考ついたとしても、前えれば、どんな仕事に就向きに頑張れます。瓦の製造工場から始まった、瓦のことを知り尽くしている屋根工事専門の技能集団。若い社員が多く、厚生労働大臣認定のかわらぶき 1級技能士は 23名います。杉本瓦工業株式会社〒925-0004 羽咋市一ノ宮町レ100番地Tel. 0767-22-0625URL https://www.sugimotokawarakougyou.jp ■代 表 者 代表取締役社長 杉本 孝司■創  業  昭和8年 ■従業員数 40名 (36歳)出身校:志雄町立志雄中学校(宝達中学校)、石川県立河北台商業高等学校13瓦葺き職人杉本瓦工業株式会社工事部 かわらぶき1級技能士

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