株式会社 タガミ・イーエクス
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すべての基本となるものゼロからの金型修行自分の可能性を伸ばすなら型を選ばず型に合わせることうは鋼こん板を決められた角度でピッタリ曲身近なところでは学校の机やロッカー、電化製品、さらに自動車から航空、宇宙産業にいたるまで、金属の材料で造られているものを挙げたらキリがありません。それらが全て規格通り、大きさや形に寸分の狂いもなく造られるのは、高精度な加工機械と職人の技によるものですが、それを可能にしているのが“金かた型”です。げる「プレスブレーキ」に取り付ける金型は横幅が約80㎝。上から降りてくる金型で、鋼板をV字の下型に押し込んで曲げる仕組みです。材料の板厚や曲げ方によって使い分けるので、金型のタイプは約250種類もあります。これまでの10数年間、私は「マシニングセンタ」や「研けま磨機」という工作機械を操作し、それらを加工してきました。知識ゼロで入社した自分にとって、これまでは、ものづくりの修行期間だったと思います。なが大学は理工系ではなく経営学部。勉強そっちのけで「アルティメット」というフリスビー競技に夢中になり、全日本で入賞するくらい精せいん魂こを傾けていました。そんな自分を採さいう用よしてくれる会社があったら、どんな仕事でも食いついていく覚かくご悟でした。工具の名前もわからず、先輩たちの話も理解不能。周りに教えを乞こうしかなかったのですが、経験を重ねてきた年配社員の人たちからは、心に留めておくべき金属加工の鉄則をいくつも教わりました。時が流れ、他のエンジニアたちとも対等に話ができるようになった今でも、その言葉の重要さをしみじみと感じています。2年前から、これまで経験のない機械金型をつくるグループのリーダーとなり、新たな挑戦が始まりました。また一から勉強し直しですが、若い人たちと共に成長していけそうな気がして、心がワクワクしています。「なんでもやる」という気持ちが大事つきたい仕事があって、それを目将来、就しゅうしょく職で標に頑張るのはいいこと。しかし、就きたとしても、期待した仕事と違う場合もあります。大切なのは、「たとえどんな仕事でも一から頑張る」という心構えと柔軟性。学いかせる仕事にこだわる校で学んだことを活より、与えられた場所で、わからないことを身になって教えてもらえるよう、先輩や仲間との人間関係を作ることが重要です。しんみ親県内有数の加工設備を駆使して、産業・建設・環境機械や周辺装置の開発から設計、加工、組立、販売までを行っています。株式会社タガミ・イーエクス〒923-1101 能美市粟生町西2-2Tel. 0761-57-3525 URL http://www.tagamiex.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 田上 好裕■創  業 昭和40年  ■従業員数 250名(41歳)出身校:小松市立国府中学校、石川県立小松明峰高等学校ん機械金型製造管理株式会社タガミ・イーエクス製造部 製造課 小杉工場 主任特級技能士(機械加工)Y. Kさん

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