やつロボットを意のままに操ある一歩ずつ歩むプロへの道悔くしさが向上心に火を点つけあや成功と失敗をつなぎ合わせて強くなる林はやし拓たくや也さんんぱ船せく舶や航空機など強大なパワーを生みまるで象の鼻のように自在に動き、狙ったポイントに素早く移動し、先端のト*ーチからア*ークを放ちながら金属の端たん面をなぞるように溶よつ接する溶接ロボットが仕事のパートナー。コイツとは入社以来の長いつきあいです。一緒に造っているのは「油ゆつ圧タンク」。見た目は金属の箱ですが、内部には仕切り板があって複雑な構造をしており、油を循環させるパイプの取付口もあります。産業機械や建設機械、出す油圧機器のタンクは気密性と耐久性が求められる精密部品。安全を保障する高い技術が必要です。ロボットは、材料をセットすれば、同じ作業を正確にこなす能力があります。しかし、一〇〇%確実な作業手順を考え、覚え込ませるのは自分の仕事。実際に動かすとイメージ通りに出来なかったり、溶接の順序が間違っていたり、なかなか簡単にはいきません。んめうせロボットがタンクを溶接している間、僕は溶接跡をきれいに研けんま磨する仕上げ作業を行います。ロボットの作業が終わるのとどっちが早いか競争しながらゲーム感覚で取り組んでいると、最初の頃、タンクを50個造るのに丸2日かかっていたのが、1日半で仕上げられるようになりました。最終検査では内部に空気圧をかけ、溶接部分に石けん水をかけて気きほう泡が出なければ合格。タンクに関しては*トーチ …強い光と高熱を発生する放電現象により、金属材料をくっつける溶接器具。*アーク …空気中に発生する電流。アーク放電。これまで一度も不合格になったことがないのが自慢です。しかし、初めて取り組むものや、経験の少ないものを目の前にすると緊張して失敗もします。失敗を通して気づいたことは自分の財産ですが、並みいる熟練技能者たちとの技ぎりう量ょの違いに何度も悔しさをかみしめてきました。 プロになるための道のりが果てしなく感じることもありますが、一歩一歩、着実に進んでいきたいと思います。資格は自分を高めるステップ高校時代にいくつか資格を取得しましたが、社会人になってその重要性を明確に感じます。資格にもレベルがあり、さらに上を目指して勉強していかなければ、ものづくりの世界では通用しません。経験に勝るものはありませんが、資格は自分をステップアップさせる目標になります。この会社では、自分めてくれ、まのレベルに応じた資格取得を勧た手当もつくので励すすはげみになります。プレス機による塑性加工を機軸に、各種産業機械、大型バス車体、建設機械、工作機械、農業機械、医療機器など、独自の複合加工技術による部品製造、組立。株式会社砺波製作所〒939-1317 砺波市矢木636番地Tel.0763-33-2145URL https://www.kk-tonami.com ■代 表 者 代表取締役社長 森澤 修二郎■創 業 大正12年 ■従業員数 109名出身校:砺波市立庄西中学校、富山県立砺波工業高等学校金属加工溶接株式会社砺波製作所本社工場 製造課JIS半自動溶接技術検定(SA-2F)(SN-1F)(24歳)
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