東振グループ
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ぐではなく、少し膨ふくらんだ形状をしています。手のひらで転がる小さなローラの外径や長さ、角度などが規格通りに仕上がっているか、特殊な測定器を使って測ります。機械科の実習でノギスやマイクロメーターの扱いに慣れていたつもりでしたが、1/1000㎜の違いを見極められるようになるまで、相当な練習が必要でした。5年目を迎えた今、僕は複数台の研削盤を同時に操作し、1時間に約1万個の円すいローラを仕上げていついて思うのは、工業ものづくりの仕事に就駄なことは一つもな高校で習ったことは、無かったということ。今でも時々、教科書を読み返しますが、大切なことがそこに全部書かれています。例えば、機械工作で学んだ金属の熱処理のしくみや金属疲労などの知識は、金属加工張によには不可欠。素材の熱処理不良や膨る外形寸法の変化など、知識がないと気づくことすらできません。会社に入ってから勉強しても遅くはありませんが、知っていればより深く理解できて即、仕事に役立ちます。高校生の時は難しいと感めずにしっかり勉じるかもしれませんが、諦強しておくと自分の武器となり、社会に出てから一歩リードすることが出来ると思います。むだ研けんま磨カスの掃除などで機械が停止すます。工夫次第では、もっと生産量を上げることができるので、自分の記録を日々塗り替えることを秘かな目標にしています。相手は物言わぬマシンですが、ちょっと気を抜けば、記録更新を阻はばまれます。いかに機械を止めず、最後まで順調に動かせるかがオペレーターのスキル。機械から排出されたる時間を最小限にとどめたり、トラブルパターンを覚えて復ふっき旧ゅうを迅じんく速そに行うなど、仕事の早い先輩からやり方をいろいろ教わりました。そしてサッカーで鍛えたスピード感と、全采さいい配はしながら、安全第一でその日の体を見渡す司令塔の判断力を活いかし、役割の異なる複数台の研削盤を勝負にかけます。仕事は決して一人ではできません。機械の構造を熟知し、加工の段取りをしてくれる技術担当者のサポートや、後のシフトに入る人を思いやり、整理整せいん頓となどを心がけてくれる仲間がいてこそいいスタートが切れ、一日やり切ることができます。最近サーフィンも始めました。今はまだ下手くそですが、仕事と同じように、きっとうまく波に乗ってみせたいと思います(笑)。自分の可能性に挑戦工業の教科書がものづくりの基本53oV0202.l ETONARUKASぼうちょうあきら正確な測定スキルを身につけることがこの仕事の基本。特殊なゲージを使ってローラの仕上がり精度を調べます。自動車1台に100個以上のベアリングが使用されており、高精度のローラがその中に組み込まれています。ベアリング組込用各種ローラ、精密ピン・シャフト類の製造。高精度CNC心なし研削盤、低騒音型ベーンポンプ等の開発・設計・製造。東振グループ 株式会社東振精機 株式会社東振テクニカル 株式会社東振〒923-1121 能美市寺井町ハ18番地Tel. 0761-58-5222 URL http://www.tohshin-inc.co.jp■代 表 者 代表取締役 中村 俊介■設  立 昭和31年  ■従業員数 635名

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