自分でつくる楽しさ金属のコメを研とぐ小さな縁の下の力持ちが集まり大きな車を動かしています*サブミクロン…1万分の1ミリ*ベアリング…回転するものの軸を支えるリング状の機械部品サ*ブミクロンという超高精度なもの小学生の頃、建たてぐ具職人だった祖父が家のふすまや障しょ子うじ戸どを直していたのをよく見ていました。僕もノコギリやノミの使い方を教えてもらい、棚や本棚を作ったんですが、祖父から手ほどきを受けて仕しくち口を刻きざみ、板と板を合わせてピッタリはまると気持ちよかったですね。同級生はみんなゲームに夢中でしたが、僕は手を使ってモノをつくるのが好きで、ガンダムのプラモデルを何体も作りました。精せいう巧こに作ったガンプラは今も自分の部屋に飾ってあります。僕がこの会社に興味を持ったのは、づくりをしているところ。手のひらの上で転がる小さな“ローラ”を初めて目にした時、どうやってこれを造るのか想像ができず、どんな機械を使うのか知りたいと思いました。自動車をはじめ、様々な“動く”機械や装置の中に、ベ*アリング(軸じく受け)という部品がたくさん使われています。そして、そのベアリングの中に組み込まれるのが、この工場で造られている“ローラ”。んじょう針し状ころ、球きゅう面めんころなどいろんな形一般的に“ころ”と呼ばれていますが、一つのベアリングにはローラが何個も必要で、ベアリングのタイプによって、円えすいころ、円えんう筒ところ、状のものがあります。小さいものは直径が数ミリですが、僕が造っている「針状ころ」はもっと小さくてす。生産量もローラの中で一番多く、月に2億本造っています。お茶碗一杯のお米の数が約4千粒ですか(21歳)出身校:小松市立南部中学校小松大谷高等学校0.5ミリ。シャーペンの芯と同じでんローラエンジニア株式会社東振精機第一生産課 ND係.TN
元のページ ../index.html#12