東振グループ
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92oV7102ETON.lARUKAS音程も精度も外さないのが自分のポリシー■庭野 晃多さんの迅じんく速そな対応が求められます。困った時に助けてくれる上司や先輩の知識や経験は自分の足りない部分。しかし、いつも頼ってばかりいては、一人前にはなれません。は、他の人がやりたがらない仕事をマスターするのが一番。僕は、最も調整が難しく忍耐力がいる、米粒ほどの小さなローラの研けん削さくにも率そっん先せして取り組み、得意になりました。社会に出たら競わなくてもいいと思っていましたが、それは大間違い。この会社でのレギュラー選手を目指し、さらにエースとしてマウンドに立てるよう鍛たん錬れんを続けていきます。自分のポジションを確保するに滑なめらかにする研削という工程が必要怠おこたることはできません。ローラの命はその寸法精度。1000分の1ミリという単位で仕上げるには、表面を研といで限りなくとなります。そんな神ワザをやってのけるのが、自社開発の「CNC心しんなし研削盤」という機械。超繊せんい細さな作業をするだけに、機械の調整にも繊細さが求められます。機械の中では、ローラと研削砥といし石が両方回転しながら、擦すり合って表面を研いでいくのですが、ローラの大きさや形状に合わせて、使用する研削砥石にもいろんな種類があります。精度を一定に保つには、砥石の擦り減り方にも目を配り、手入れを最も気を使うのは、ローラを機械に送り込むためのレール。その位置がわずかにずれると引っ掛かってしまって、うまく供給できなくなるので慎しん重ちょうに調整します。機械の動きがおかしいと思ったら、エアシリンダーから空気が漏もれていないかを確認。盤ばんを使って金属の表面を削り、ピカ作業中は自分の目と耳に意識を集中させ、少しでも異常を察さっち知したら、問題が大きくなる前に手を打ちます。高校時代、実習でフライス盤や旋せピカの鏡きょう面めんに仕上げるのが楽しかった記憶があります。それをさらに高い精度に仕上げていくこの仕事に求められるのは、わずかな違いに気付く感性。あまり関係はないかもしれませんが、大好きなカラオケで鍛えた音程の確かさも少しはプラスになっているかもしれませんね僕は、人と競い合うのは苦手なタイプ。高校の時もバンドを組んでライブで演奏したり、趣味でギターを弾いているのが好きでした。仕事中は機械が止まらないよう、全神経を張りつめていますが、仕事が終わればみんなで食事に行ったり、カラオケで思いきり歌うのが最高。オフの時のみんなの笑顔を見ていると充実感を覚えます。でもいつの間にか、ラムネに入っているビー玉の表面を観察していたり、車についたちょっとしたキズが気になったり、身体がつい反応してしまうのは、仕事に対する責任感が染みついているということですかね(笑)。 ん 7(笑)。ベアリング組込用各種ローラ、精密ピン・シャフト類の製造。高精度CNC心なし研削盤、低騒音型ベーンポンプ等の開発・設計・製造東振グループ 株式会社東振精機 株式会社東振テクニカル 株式会社東振〒923-1121 能美市寺井町ハ18番地Tel. 0761-58-5222 URL http://www.tohshin-inc.co.jp/ ■代 表 者 代表取締役 中村 敬 ■設  立 昭和31年  ■従業員数 581名 頑張った自分へのご褒美は好きな洋服を買うこと。でもお金の使い方も調整が大切です。お酒は飲めない僕ですが、カラオケに行くと一番盛り上がるんです(笑)。

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