“ローラ”が文明社会を創造する小さな最先端技術揺るぎなき最高品質の誇りはつくる人たちのココロに宿る(23歳)暑いのが苦手な僕は、冬が来るのを楽しみにしています。シーズン中は、雪山でスノーボード三ざん昧まい。雪が降ってくるのを心待ちにしながら、念入りにボードを手入れしています。板にキズがあると滑りが悪くなって技がキマりませんからねキズを見つけるのは仕事がら、僕が最も得意とするところ。会社で造っているものは、一般に“ころ”と呼ばれている金属のローラですが、表面に1、000分の1ミリのキズがあってもNGなんです。“ローラ”の歴史をたどると、その昔、ピラミッドの建設で巨大な石を運ぶ時、摩ま擦さつを少なくするために木の丸太を下にかませて動かしたのが、ローラの原点と言われています。現代ならトラックに載のせて簡単に(笑)。 うん運べますが、実はそのトラックや自動車も、僕たちが造っている“ローラ”がなかったら、きっとうまく走れないでしょう。“ローラ”はその多くが直径1㎝くらいの大きさです。形状も球面や棒状、円え筒と、円すいなど色々あって大きさも様々。僕が担当しているのは、円すい型のローラで、そのほとんどが車の回転構造を支えるベ*アリングという部品に組み込まれています。1分間に何千回も高速で回転する車の部品。その中の小さなローラ、一つひとつが走行性能にも大きく影響ローラエンジニア株式会社東振精機第三生産課TP係出身校:小松市立御幸中学校石川県立小松工業高等学校.HM
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