東振グループ
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93oV2202ETON.lARUKASと 5対たいょ処しするのか。別の型かたん番ば製品に取り仕事を見るのが一番の勉強。機械にトラブルが発生した時、先輩はどうかかる時、どんな段取りをしているかなど意識して観察し、わからないことは自分で調べました。見よう見まねをしながら機械の不ふぐ具あ合いも直せるようになると仕事に自信がつき、目標もできました。問題を後に残すことなく、完璧な状態で仕事を交代できた時は気分も晴れやか。最近ハマリ出したゴルフもいいスイングができそうな気がします。天気のいい日は、ようやく手に入れた愛車のハンドルをにぎり、少し遠回りをして帰ります。ローラにはいろんな形状があって、円すい、円筒、針状、ピン、球面、中空の6種類に分かれます。その中で最も小さいのが僕の担当する「針状ころ」。一番小さいものは外径が0.5㎜、長さも3㎜しかないので、うっかり落とすとまず見つかりません。寸法測定は「マイクロメーター」という測定器具を使い、千分の1㎜単位で測りますが、高校時代、機械科の実習で習ったのとは全く別物。爪の先でつかみ、測定ポイントを見極めるのは至しなん難の業わざで、正確に測れるようになるまで何度も練習しました。小学生の時は空手をやっていましたが、本当はサッカーがやりたくて、中学でサッカー部に入りました。レギュラーの座を奪うばいあい、試合に勝つために練習するより、みんなで参加し、和わき気あいあい好きなサッカーを楽しみたいと思った僕は、高校からクラブチームに入り、写真部にも所属して趣味を謳おうか歌しました。高校1年生の時、初めてこの会社に見学に来たのですが、みんな楽し摩まもう耗して精度が落ちてきます。グラ番ばんに入る先輩の足を引っ張ってしまそうに仕事をしていたのが印象的で、金沢から少し遠かったけど、こんな職場なら自分に合っていそうな気がしました。配属されたのは、針状ローラ(ころ)を造るND課。ここでは8台の機械を3交代で動かします。造るものはすごく小さくても、一つ一つが精密部品。他のローラと同様、いくつもの工こうい程てを経て完成します。研削盤は砥石を使って金属を研とぐように削るのですが、使い続けると砥石がウンドをトンボでならすように、一定時間が過ぎたらダイヤモンドの工具を使って砥石の表面を整えます。機械が8台もあるので、最初は作業の順番がごちゃごちゃになり、後あうこともありました。与えられた時間で自分の責任をしっかり果たすにはどうすればいいか。先輩たちの仕事を見てヒントを探しました。サッカーのように、いい試合運びをして、リードした状態で選手交代できたら最高。その時に交わす笑顔が好きです。仕事帰り、先輩が焼肉に誘ってくれた時は、目を輝かせてごちそうになり、ついでにいろんな相談をしています。 ■ND課 新保唯我さん厳しさがあるから楽しめるベアリング組込用各種ローラ、精密ピン・シャフト類の製造。高精度CNC心なし研削盤、低騒音型ベーンポンプ等の開発・設計・製造。東振グループ 株式会社東振精機 株式会社東振テクニカル 株式会社東振〒923-1121 能美市寺井町ハ18番地Tel. 0761-58-5222 URL http://www.tohshin-inc.co.jp■代 表 者 代表取締役 中村 俊介 ■設  立 昭和31年  ■従業員数 690名  自動で寸法を調整してくれる装置がついていますが、常に自分の目でチェックする心がまえが大切です。この小さな針状ローラ(ころ)が、大きなエレベーターを動かす重要部品に使われています。

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