干ほしば場 諒りょうま馬さん知られざるプロの仕事SDGsの隠れたヒーロー憧あれたのは使命に燃えるヒーローがこその主人公に自分はなりたい高校生の時、たまたま読んだマンガの主人公が高い電柱の上で悠ゆん然と働くシーンがカッコよく、自分も人知れず世の中の役に立つ仕事がしたいと思いました。相談した先生に紹介されたのが発電所に関わる仕事。高い所で体を動かして働くのは気持ちがいいだろうと期待していたのですが、自分が行く場所は、めったに入れない発電所の内部。特に水力発電所は人ひと里離れた山奥にあって、人の知らない所で行われている仕事ではありましたが、想像とは全く違っていました。富山県は水力発電所が全国で2番目に多く、百か所を超えます。その一つひとつが地域の生活や産業を支える大切なエネルギーをつくり出してくれるので、設備のメンテナンスは欠かせません。15年に一度行われるオ*ーバーホールは、専門知識と難度の高い技術が必要で、先輩たちのプロフェッショナルなワザの数々に驚かされました。うぜとざ水力発電所には、発電機を回すための水車があり、効率よく電気をつくるため、緻ちみつ密に計算され、強大な水圧に耐える構造になっています。巨大で複雑な形状をしたパーツは吊つり上げるのも大変ですが、それを0.1ミリのズレも許さない精度で組みつけるのは神ワザ。人間の持つ能力を限界まで発はっき揮し、やってのける姿はマンガに出てくるヒーローそのものです。自分がそこに近づくためには、まだ*オーバーホール … 機械を分解し、部品の清掃・交換などを行ない、再び組み上げることまだ山に籠こもって修行を続ける必要があります。全身、油や埃ほこりにまみれることもありますが、それも仕事を覚えるための貴重な経験。宿やどに帰れば温泉につかり、みんなで山の幸さちを味わうのも、この仕事ならではの楽しみです。SDGsは口で言うだけでは成し遂とげられず、再生可能エネルギーを維持するためには困難にも立ち向かわなければなりません。その主人公が自分たち。そう信じて日々闘っています。「何事も3年続ければ道は拓ひらく」誰に言われたのか覚えていませんが、ことめて頑張ってきましの言葉を常に心に留た。初めて体験することは、つまずくことも多いですが、楽しさややりがいは短期間ではわかりません。とにかく一所懸命3年続ければ、難しく感じたこともわかるようになわいてきり、自信と度胸がついて向上心が湧ます。そうなると楽しくなって、自分の仕事が天職とさえ思えてきます。(25歳)発電プラント工事、発変電設備・制御システム等の構築・保守・メンテナンス、水車機器部品の設計・製作・改修。ユニオン産業株式会社〒939-8232 富山市南央町3番33Tel. 076-429-5152URL https://union-industry.secure.idchosting.jp ■代 表 者 代表取締役 澤井 勇■設 立 昭和55年 ■従業員数 25名 出身校:砺波市立般若中学校、富山県立砺波工業高等学校ユニオン産業株式会社機械工事部 工事課発電プラントエンジニア
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