―いつか花さく君たちへ―

【電力供給設備エンジニア　お仕事の話】

手取川水系には大小さまざまな水力発電所が25か所もあり、私たちはチームを組んで、設備を点検してまわります。工業高校の電気科を卒業した私は、20年以上にわたって電気系統の点検作業や制御システムの改修などに携わり、その責務を果たしてきました。若い時は必死で感じませんでしたが、日常の仕事も、新たに挑戦する仕事も、自分たちの努力のすべてが地域の人々の豊かな生活につながっています。そのことに気づくと、見慣れた山々の景色がより美しく感じられます。（Vol.38　手取支店　山下さんの記事はこちらから）

就職を控え先生に勧められてこの会社の職場見学に参加したのですが、車に乗ってどんどん市街を離れ、着いた現場は想像のつかない設備が立ち並ぶ、大きな変電所。説明は難しくて理解できませんでしたが、ライフラインを守る責任ある仕事だと肌で感じ、「これこそ、自分が求めていた仕事だ！」と確信しました。最初は知らないことだらけで不安でしたが、同じことを何度でも教えてくれる先輩たちのおかげで、図面がどんどん読めるようになって楽しくなりました。それから12年、私は石川県内に何十か所もある全ての変電所で仕事をしてきました。（Vol.38　 金沢支店　中井さん記事はこちらから）