横浜オフィスの近くに伊勢佐木町商店街がある。
青江美奈さんの大ヒット曲「伊勢佐木町ブルース」や
ゆずが売れる前に、ストリートライブをやっていた
ことでも有名な商店街だ。
関内駅からオフィスまで歩くと10分くらい。
その間、たいがい一つはポケットティッシュ配りと出会う。
そのスタイルはさまざまだ。
無言でサッと差し出す人。
しつこく宣伝してくる人。
差し出すタイミングが悪い人。
大阪のオバちゃんだったら、自ら求めに来るかもしれないが(笑)、
ティッシュを配るのも、工夫をしないと簡単に受け取ってもらえない。
昨日、ほぼ100%、道行く人に確実にティッシュを渡して
いる人に出くわした。そのやり方があまりにも見事だったので、
思わず振りかえって、しばらく見とれてしまった。
多くのティッシュ配りは通りの脇に立ち、往来する人が通り過ぎようと
する時に差し出す人が多い。
その達人は違っていた。
通りの真ん中に立ち、体は人の流れとは逆方向に向け、顔は下を向き放し。
名刺交換するときのようなスタイルで、
「お願いします。暑いですから、コレ使ってください!」
と言いながら、両手に持ったポケットティッシュを正面から渡していた。
その女性が手渡すと、拒否する人はほとんどいなかったように見えた。
僕などは、ただティッシュ欲しさに手を差し出し、後で中の広告を捨てる
ことが多い。その場合、少し後ろめたさのようなものを感じてしまうが、
しかし、その女性のように手渡されると悪い気がしない。むしろ、どんな
店か気になって、広告をすみずみまで読んでしまった。
ティッシュ配りの達人は、50代くらいの年配の女性。言葉のイントネー
ションからすると、韓国か中国出身の方のようだ。
広告には、「漢方マッサージ」と書いてあった。
おそらく彼女は、そこの店主なのかもしれない。
ちょっと行ってみたくなった。
ティッシュ配りの達人?
2012/07/15 01:07