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「幸せ」と「仕合せ」

2021/09/19 09:09

幸福感というのは、時代によっても人によっても変わる。 「幸」という漢字の意味は、成り立ちを調べると「若死にすることなく生きながらえる」または「罪を逃れる」ということを表しているらしい。要するに「災いや病気、争いを避けて無事に過ごす」という喜びを表現したと思われる。   かつては、「仕合せ」と書かれていたという。「仕」とは、尊い相手につかえるという意味で、他人同士が「仕え合う」「し合う」ことで相喜ぶ。それこそが「しあわせ」なのだということを、昔の日本人は知っていたのかもしれない。 英語にあてはめる...

努力は必ず報われる!・・・のか?

2021/04/23 09:04

「努力は必ず報われるんだなと思いました」。 病気をみごとに克服し、オリンピック代表選手に内定。涙ながらに語った池江璃花子選手のインタビューに、多くの人が感動したことと思います。 池江選手は、 「自分が勝てるのは、ずっと先だと思っていた。だけど、勝つための練習はしっかりやってきた」と語っていました。順位にはこだわらず、やるべきことを全てやって挑んだ結果だったからこそ、素直に出た言葉だと感じました。 努力によって自分の夢を叶えた人の言葉は輝かしく、頑張っている人に勇気を与えてくれます。しかし、努力の甲斐なく、悔...

若い人の心に響くもの

2020/08/06 06:08

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先月7月、復元整備が行われていた金沢城の鼠多門・鼠多門橋が、2年がかりの工事を終え完成した。 以前、この工事の総棟梁を務められた“現代の名工” 佐田 秀造氏にインタビューをさせていただいたことがある。 佐田棟梁は、羽咋高校の建築科を卒業し大工の見習いとなったが、親方の理不尽さに辟易し、1週間で辞めようと思ったという。しかし、母親の悲しむ顔が浮かび、踏みとどまった。その時、兄弟子から言われたのが、 「秀、おくがなら(辞めるなら)今やぞ。もうちょっこ経ったら、おかれんがなるげんぞ!」 ...

緊急事態宣言で気づいたこと

2020/04/13 01:04

日本の緊急事態宣言に対し、発令の遅緩と強制力の弛さが各国からも指摘されています。国家権力の発動に対しては様々な意見があり、慎重になるのは当然ですが、いわゆる“戦後史観”が現在まで尾を引き、過去の犠牲になっているという見方は否めません。コロナウイルスよりも恐ろしいと思うのは、「赤信号でも皆で渡れば怖くない」と言わんばかりに、都合よく個人の権利を主張する人たちが蔓延していることです。 人権は尊重されるべきものですが、“公”についての意識を持ち合わせることが前提だと思います。戦時を賛美するわけではありませんが、かつて国家の存亡...

選択肢は広いほうがいいのか?

2019/12/08 08:12

Beggars can't be choosers.(乞食は選り好みできない) という英語のことわざがある。 日本語のことわざにも「背に腹はかえられない」という言葉があるが、 他に選択できないのであれば、甘んじて受け入れるしかないという状況で 使われる。 たくさんの中から好きなものを選べるほうが、一見幸せだと思えるが、 果たして本当にそうだろうか? 選択できるとなると迷いも生じ、後になって「やっぱり、あっちの方が 良かったかもしれない」と後悔することもある。 一方で、“それしか選べない” という状況であれば諦...