白山市のある高校を2つ訪問しました。
ひとつ目の高校で進路指導の先生から聞いた話。
この高校では、例年進学と就職が5:5で、今まで進学組が増える傾向できたのが、企業側の採用意欲が強くなってきており、昨年は5:6で、就職が上回ったという。今年は例年になく多くの求人がきており、
こんなのは10数年ぶりとのこと。
生徒は、
「こんなにたくさんあったら、どれにしていいかわからん!」
と文句を言うそうだ。
先生は、
「おまえ達の先輩は、1社しか求人がなかった時もあって、たいへんな苦労をしたんだぞ!ぜいたくを言うな!」
と激高したそうだ。
問題は、求人数ではないと思うんだが・・・。
先日、訪問した別の高校の先生もおっしゃっていたのは、定着率の問題。最初は一応、専攻科目に関連した企業を推薦するそうだが、結局1,2年ですぐ辞めてしまい、全然関係のない職種に変る生徒が多いと嘆いていらっしゃった。
二つ目の高校は、教頭先生に話を伺った。
生徒たちに、いろんな職業人の生の声を聞かせてやりたいが、現実はなかなかむずかしく、
いつも決まったところの話になってしまう。インターシップ(職業体験)も今後続けられるかどうかもわからず、「さくらノート」はとても利用価値が高いと言っていただいた。
地元企業の経営者の皆さんに、本当に言いたい。学校は、地元企業の協力を求めているんです。
子供たちの将来を方向づけするのは、学校だけの役割ではありません。
この前、入会していただいたある社長もおしゃっていました。
「昔は、商売をされている家も多くて、子供は親の働く様子を直にみることができた。
今じゃ、地方都市の商店はほとんど姿を消してしまい、職人もサラリーマン化してしまって、職/住が隔絶されてしまった。
給料だって振込みになって、家に持って帰ることも、それを仏壇や神棚にお供えすることもなくなり、お金の価値も薄っぺらくなった。
確かに今の子供は、親が何してるかなんて、わからんわな。」
確かにサラリーマンの割合は、ここ50年で2倍になっています。
学校訪問
2007/10/13 02:10