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就職協定また後倒し
2013/07/11 12:07

いわゆる「就職協定」がまたまた変更になった。
会社説明会の解禁が大学3年生の12月から、3月へと
さらに後倒しになり、実際は大学4年生からのスタートと
いうことになる。
前回、10月から12月に変わった時も、「就職活動が早いと
学業に支障をきたす」と、表向きは学生を思いやるような
言葉で理由が説明さたが、実際に大学を回ってみると、
腰の重い学生たちを尻目に、就職指導をする先生のあせり
の声だけが聞こえてくる。
一般的に就業意欲に欠けると言われる学生たちにとってみれば、
ゆっくり、クリスマスと正月を過ごせるだけの話。
実は、人事担当者だって同じ気持ち。それが本音かもしれない。
しかし、現実は就職活動の期間が短くなるため、焦って就職先を
決めてしまう、「とりあえず就職」が増えることが予想される。そんな
学生を受け入れざるをえない中小企業は、入社後のフォローが
課題となるだろう。
そして、モラトリアムな就職浪人(フリーター)や、早期退職者が増え、
その対応に、また行政が税金を使うという顛末が待っている。
学業に専念する学生がどれほどいるかは甚だ疑問だが、その
集大成である最終学年を就活に費やさなければならないとなれば、
何のための4年間なのか、意味を為さなくなる。
では、どのタイミングで就職活動を始めるのがいいか?
流行りの言葉を使うと、 まさに「今でしょ!」。
そもそも、就職協定というのは求人する企業側のルールであって、
就職する若い人たちがそれに合わせなければならない決まりは
ないのである。
学生時代の出口ではなく、入口が大切であることをさくらノートは
創刊当初から提唱している。中学・高校の6年間で、自分の進む
方向を決める(キャリア・オリエンテーション)ことは、絶対的に正しい。
効果をあげればきりがない。
・学生は目的意識をもって進学、貪欲に勉強ができる。
・就職活動に関係なく、常に職業、企業に意識が向く。
・無駄のない進学先選びができる。
・方向修正も、早いうちにできる。
・動機がはっきりしているので、入社後の教育もラク。歩留りもいい。
しかし、ゴールド免許のペーパードライバーみたいな大学生ばかり増やして、
一体どうする?そして、運転もできないくせに、高級車に乗りたがる輩が
ホント多い!
企業が求めるのは、助手席に座る人じゃなく、運転席に座る人。
ちゃんとハンドルを握れる人である。