野々市のある高校を訪問した。
事務所の受付で名刺を出すと、対応してくれた女性の方は、
「中学生のうちの娘が学校でいつももらってきます。これですよね。」
そう言って、最新号をわざわざ持ってきてくれた。
娘さんがもらってきた‘さくらノート’をお母さんが職場に持ってきて読んでくれている。
嬉しかった。
そういえば、昨日もあるお母さんからお電話をいただいた。
「子供が学校からもらってくるのは進学関係のものばかり、
子供に社会のことを教えてくれるのは、‘さくらノート’だけなので、まわりのお母さん方の間でも
評判ですよ。」
とおっしゃって下さった。
嬉しい。本当に嬉しい。
しかしながら、読者であるはずの生徒たちより、“親”の「期待」や「念い」の方をとても強く感じる。
たまたま、今日営業におじゃました会社の社長もおっしゃっていた。
「最近、工業系や実業系の高校生でも、進学する子って多くなったよね。大学に入りやすくなったからって言ったって、親が大変だよ。これからは経済的な現実を考えたとき、果たして進学を優先することが正しいのか、議論をするべき時にきてるね。」
確かに経済的な事情を考えた時、子供の進路に関心を持たざるを得ない。
家のローンを抱え、長期化が予想される自分の老後の資金のことも頭をよぎる。さらに、高校生の子を持つ親の年代は、自らの親の介護にも直面している。
“老後は子供にたよりたくない” ほとんどの人はそう言うと思う。そのために準備もしていかなければいけない。
子供の進学費用 VS 老後の資金準備
どっちをとるのか?
この二律背反に悩む親は意外と多いのではないだろうか。
進学理由で1番多いのは、「学歴が必要だから」
2番目に多いのは、「先生が勧めるし、友達も行くから」
そして3番目は、「大学にいってから自分のしたいことを探す」
※社団法人日本私立大学連盟調べ
この理由だけで判断すると、果たして老後資金を断念してまで子供に投資する意味があるのだろうか?
今、パラダイムの転換をはかる時期にきている。