今日の産経新聞より
‘ほんまに知りたい就活最前線’
今月になって、就職情報サイトの登録受付や企業説明会が活発化し、いよいよ平成21年度卒業予定者(現大学3年生)の就職活動がスタートを切った。
サントリーは、関西企業では松下電器産業(パナソニック)とならぶ、抜群の人気企業。130人の内定に対し、希望者は1万9000人を超え、倍率は150倍に迫る。
そんなサントリーでも内定を辞退する者はゼロということはない。中には、大手銀行など複数の内定を持つ学生もいたという。
サントリー伊藤人事部長はこう語る、
「最近の学生は業種を絞り込まず、イメージだけで企業を選ぶ傾向があります。本来、銀行志向の人はサントリーとは合わないはず。なぜサントリーなのか。そこをしっかりと考えてから受けに来てほしい」
僕がかつて、リクルートという会社に勤めていた頃(リクルート事件の真っ只中)、時代はバブル景気を謳歌していた。
とにかく、どこの会社も人が欲しかった。採用計画を達成するために、たくさんの金をかけた。
内定者を他の会社に取られないないように、海外旅行に連れて行ったり、高級ホテルのディナーに招待したりと、学生がこぞって接待を受けたという時代だった。
あの時は確か、ソニー、NTTといったイメージのいい‘カッコイイ’会社が人気だった。
中小企業もイメージが優先だと、漢字の社名をカタカナや横文字に変える、CIというのが流行った。
‘中山太郎兵衛商店’じゃ学生来ませんよって言ったら、‘タロックス’に名前が変わった。
豪華な独身寮を建て、初任給をつり上げ、無理やり休みも増やした。
かなり、異常な時代だった。
「こんなんで本当にいいのか?」その時から疑問に思っていた。
心配していた通り、そのすぐ翌年ぐらいから新卒の早期退職者が続々と出てきて、
彼らは「第二新卒」とか「新古者」などと呼ばれた。
職業観もなく、イメージだけで就職を決めた学生は、バブルに振り回される結果となった。
この新聞記事を読む限り、学生の感覚はあの頃とほとんど変わっていない。
なんだかなぁー
2007/10/10 09:10