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道徳の教科化
2018/07/22 07:07

先般、様々な場所で「特別の教科 道徳」の教科書展示会が行われている。
展示されているのは、平成31年度から中学校で始まる“教科として”の道徳の授業で使用される教科書。
これまでも「道徳の時間」は時間割の中にあったが、それは昭和33年に設置されたものであり、
正規の教科の枠組みには入っていなかった。よって、用いられていたのは教科書ではなく副読本だった。
今回、学習指導要領の改訂により、道徳の時間は明確に教科として位置づけられ、道徳科の授業を
小学校1年生では年間34時間、2年生以上中学校3年生までは年間35時間、教科書を用いて実施
しなければならない。
「道徳」が教科化された背景には、後を絶たない子供のいじめや自殺の問題、そして、全国の高校
で発覚した受験科目の補習に置き換えられたことによる未履修問題などがあるようだ。
中身を隅々まで読んだわけではないので評価はできないが、自分が期待をしているのは子供たち
ではなく大人の方だ。なぜなら、親の世代こそ、そういった教育がスッポリと抜け落ちていたから。
その親の親は まさに“団塊の世代”。戦後まもなく、競争の中で生きぬいてきた人たちである。
子供(孫)たちの道徳教育をきっかけに、親の世代にも良い影響が表れ、高齢化した日本の社会が
心豊かなものになることを願う。

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