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サイレントマジョリティーを信じる
2018/10/05 07:10

先日、石川県のとある施設の方からお手紙をいただいた。
メールの時代に珍しいと思いながら封を開けると、直筆で書かれた
便箋が3枚入っていた。

たまたま手にした「さくらノート」を読んで大変感銘を受け、最新
号も読んでみたいと書店に行って探したけど見つからず、直接購入
できますか?という内容だった。

最近は少なくなったけど、時々このようなお手紙やメールをいただく
ことがある。大変ありがたく、心から嬉しく思う。

さくらノートは中学、高校など学校関係に直接配布され、それ以外
では図書館やジョブカフェに置いてあるだけ。そのせいか、お問い
合わせをいただくのは、意外と一般の方や大学生だったりする。

以前、中学生に書いてもらったアンケートの中に、

「さくらノートは、活字だらけで読む気がしない」
「もっと人気のある職業を紹介してほしい」
「マンガを入れたらいいのに」

というようなものもあった。確かにもっともな感想だとは思ったが、
さくらノートは、“読み物”である。

その人が真摯に仕事と向き合う中で見えて来たもの、その先で手に
したものは何なのか、職業を通して人の生き方を伝えるのが「さくら
ノート」であり、それは創刊時から微塵も変わっていないし、今後も
変えるつもりはない。ヘタに迎合したり、子供ウケするようなものも
作るつもりはない。

ビジネスという面から捉えれば、こういう考え方は愚の骨頂と言われ
てしまうに違いないが、自分は、時々こうして感想を送って下さる方
がサイレントマジョリティーなのだと信じ、「唯我独尊」(他に代え
難く尊いもの)を貫いていきたいと思う。