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大切なのは、“人間形成”としての学問のしかた
2018/01/17 10:01

今年も大雪の中、大学入試センター試験が実施されました。再来年の2020年より新たなテスト方式に変わるそうですが、大きく変わるのは今までのマークシート式から一部記述式が導入されること。暗記した知識の量ではなく、思考力、判断力、表現力などを総合的に評価することが重要であるという見解によるものです。

マークシート方式の「答えを選ぶ」という作業は、暗記力やパターン認識力に依りますが、記述式の場合は「問題を理解し、自ら考える」ことが求められます。昨今、倫理観の欠如による、いわゆるエリートと呼ばれる人たちのスキャンダルが連日報道されていますが、それらに関しても問題を理解せず、ただ答えを合わせることに帰結しがちな現代の風潮が浮かんできます。

実社会における採点は厳しく、場合によっては大きな痛手を被る事態に発展する話は枚挙に暇がありません。このことからしても、教育の現場においては、受験に成功するためのテクニックを教えのではなく、学問を通しての人間形成を行なって欲しいと願います。

受験は人生における一通過点にすぎず、サクラは咲きもすれば散りもします。大切なのは結果ではなく、どう向き合ったか。それは、社会に出てからの長い人生においてもとても重要であることを、さくらノートに登場する方々の話を通して気づいてくれたら嬉しく思います。

kengakunohi 「大学は学問を通じての人間形成の場である」天野貞祐の言葉