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緊急事態宣言で気づいたこと
2020/04/13 01:04

日本の緊急事態宣言に対し、発令の遅緩と強制力の弛さが各国からも指摘されています。国家権力の発動に対しては様々な意見があり、慎重になるのは当然ですが、いわゆる“戦後史観”が現在まで尾を引き、過去の犠牲になっているという見方は否めません。コロナウイルスよりも恐ろしいと思うのは、「赤信号でも皆で渡れば怖くない」と言わんばかりに、都合よく個人の権利を主張する人たちが蔓延していることです。

 

人権は尊重されるべきものですが、“公”についての意識を持ち合わせることが前提だと思います。戦時を賛美するわけではありませんが、かつて国家の存亡にあたり、自分の命まで犠牲にして戦った若者たちがいました。それが正しかったかどうかは、その時代に身を置き、当時の価値観をもってしか判断はできませんが、“公”を重んじ、勇気ある行動をとった日本人が、たくさんいたことを忘れず、心に留めておくことが、危機管理においては必要な気がします。

 

「さくらノート」という冊子の名前には、「さくら(日本を築いてきた多くの先達)」+「ノート(気づき)」という意味が込められています。歴史を遡れば、どれだけ多くの祖先が桜のように咲き、そして散っていったか計り知れません。その歴史の上に今の自分たちがいることに気づき、日本の将来をどう方向づけるか、一人ひとりが考えて行動してほしいと思います。