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職業観について考える
2010/09/25 12:09

普段、車が足代わりの田舎もんにとって、
都会の電車ほどやっかいなものはありません。
人混みに押され、降りる駅についても乗り換えのホームが
わからなかったり、準急、快速、特別快速とかいろいろあって、
山手線なんかはどっち周りに乗ればいいのか、
慌てて飛び乗ったら逆方向なんてことも…。都会での移動は実に疲れます。
今夏はとくに暑かったので、汗っかきの私のハンカチが乾くことは
ありませんでした。
最近、ようやく涼しくなり電車にも慣れ、社内を見回す余裕もできました。
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これは、電車の中吊り広告
ひときは目をひくのは、某有名転職サイトの告知です。
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 “ 32業種、給与ランキング ” 
 “ 将来が不安な業種ランキング ” 
込み合う電車の中、サラリーマンや学生たちの頭上に燦然と誇示されている
“ひとつの尺度” 
ちなみに、大卒社員が入社3年以内に辞めてしまう割合は30~40%
職業選び、会社選びは、人それぞれの色んな価値観に依ると思います。
でも、自分の価値観(職業観)を持ってないと、こんな中吊り広告にも
泳がされてしまうかもしれません。
 
もうすぐ、10月。
真新しいリクルートスーツに着替えた学生たちが、“シューカツ”を開始する季節です。
【しゅー・かつ】 しかし、なんとも軽いひびきですね。
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ここでふと感じたことは、
「今から就職活動を始める学生って、
 田舎もんが初めて電車に乗るのに似ている」

今は便利になりすぎて、状況は余計、難しくなっている気がします。
まだ「スイカ」もなくて、いちいち切符を買っていた時代はよかった。
切符を買うとき、田舎もんは必ず路線図を確認し、料金を確かめました。
わからなければ、切符売り場に並んでいる人に聞くこともできました。
でも今は、みんな素通り。足を止めることなどほとんどありません。
人混みに押し流されて進んでいくと、とんでもないことになってしまいます。
目的地、乗り換え駅、駅を降りてからの歩き方・・・
ゴールにたどりつくためには、相当の事前準備が必要です。