十七条憲法 2025/10/22 09:10 わが国最初の憲法である「十七条憲法」には、役人や官僚のあるべき姿や徳目が示され、どんな時代においても何人も貴ぶべき法であると記されています。その根幹となる第一条には「和を以って貴しと為し・・・人みな党(たむら)あり、また達(さと)れる者少なし・・・上和らぎ下睦びて事を論ずるに諧(かな)えば・・・何事か成らざらん」とあります。1400年前の聖徳太子の時代も派閥が権力闘争を繰り広げ、外交においても非常に混沌とした時代でした。いつの世も様々な利権が絡み合って主義主張を違え、徒党を組んで対立する中、お互いが和らいでまとまることは簡単ではあ...
大学進学率が過去最高 2025/06/29 05:06 高校授業料が実質無償化されて教育費の負担が軽くなり、推薦入試や総合型選抜の拡大によって大学進学がしやすくなったこともあり、令和6年度の大学進学率は石川県62.7%、富山県58.4%で過去最高となりました。専門学校なども含めると、高校生の約8割が進学します。成人年齢は18歳に下がっても、そこで社会人になる人は少ないというのが現状です。進学率が上がれば、地元を離れる人が増えるので、地方都市における若手人材の確保は今後ますます難しくなっていきます。 地域経済の将来を考えると、抜本的な政策が必要です。高度経済成長期に富山県で実施された...
職人の国の未来 2022/10/16 12:10 勝興寺、平成の大修理の棟梁、田中健太郎さんに取材したのは8年前。 大工道具を見せてほしいと頼むと、棟梁は現場事務所にあった会議机を全部寄せ始めた。 その上に白い布をかぶせ、即席の展示台が出来上がると、若い職人さんが道具の入った大きな木の箱を肩に担いで次々と運んできた。 棟梁は箱から数々の大工道具を取り出し並べ始め、畳3枚分くらいあった展示台がみるみる埋まっていった。 鉋(カンナ)だけでも、まな板くらいの大きなものから、ライターほどの小さいサイズまで揃っていて、形状も様々。鋸(ノコギリ)、鑿(ノミ)、手斧...
希望ある未来のつくりかた 2021/12/07 06:12 「空と道」 空は見上げればどこまでも広がっている。 時が経てば色は変わり、次の日へと向かう。 道は先が見えないほど長くなっている。 だが進まなければ先は見えないまま。 一人一人、空と道は違う。でもそれを否定してはいけない。 人は、それぞれ向かう道は違う。 それぞれが思う空も違う。 だがそれは人として当たり前である。 それぞれにしか見えない物があるから 、新たな何かが生まれる。 それを否定する権利は誰にもない。 誰にも人の中にある空と道を遮ることはできない。 だが一つ、空と道にふれる方...
文理の分かれ道 2021/11/27 02:11 どうして、文系と理系に分けられるのか? その理由は諸説あるが、是非を問われると明確な答えは見当たらない。 私の場合、超がつくほどの“文系人間”。学生時代をふり返ってもそれは明らかだ。 ・マイナスの数字にマイナスを数字をかければ、もっとマイナスになるはずなのに、 なぜプラスになるのかわからない。 ・√4や√9は納得できるけど、√3や√10がどうして存在するのかわからない。 ・電子は-から+方向へ動くのに、どうして電流が+から-に流れるというのかわからない。 ...