職人の国の未来 2022/10/16 12:10 勝興寺、平成の大修理の棟梁、田中健太郎さんに取材したのは8年前。 大工道具を見せてほしいと頼むと、棟梁は現場事務所にあった会議机を全部寄せ始めた。 その上に白い布をかぶせ、即席の展示台が出来上がると、若い職人さんが道具の入った大きな木の箱を肩に担いで次々と運んできた。 棟梁は箱から数々の大工道具を取り出し並べ始め、畳3枚分くらいあった展示台がみるみる埋まっていった。 鉋(カンナ)だけでも、まな板くらいの大きなものから、ライターほどの小さいサイズまで揃っていて、形状も様々。鋸(ノコギリ)、鑿(ノミ)、手斧...
希望ある未来のつくりかた 2021/12/07 06:12 「空と道」 空は見上げればどこまでも広がっている。 時が経てば色は変わり、次の日へと向かう。 道は先が見えないほど長くなっている。 だが進まなければ先は見えないまま。 一人一人、空と道は違う。でもそれを否定してはいけない。 人は、それぞれ向かう道は違う。 それぞれが思う空も違う。 だがそれは人として当たり前である。 それぞれにしか見えない物があるから 、新たな何かが生まれる。 それを否定する権利は誰にもない。 誰にも人の中にある空と道を遮ることはできない。 だが一つ、空と道にふれる方...
文理の分かれ道 2021/11/27 02:11 どうして、文系と理系に分けられるのか? その理由は諸説あるが、是非を問われると明確な答えは見当たらない。 私の場合、超がつくほどの“文系人間”。学生時代をふり返ってもそれは明らかだ。 ・マイナスの数字にマイナスを数字をかければ、もっとマイナスになるはずなのに、 なぜプラスになるのかわからない。 ・√4や√9は納得できるけど、√3や√10がどうして存在するのかわからない。 ・電子は-から+方向へ動くのに、どうして電流が+から-に流れるというのかわからない。 ...
「幸せ」と「仕合せ」 2021/09/19 09:09 幸福感というのは、時代によっても人によっても変わる。 「幸」という漢字の意味は、成り立ちを調べると「若死にすることなく生きながらえる」または「罪を逃れる」ということを表しているらしい。要するに「災いや病気、争いを避けて無事に過ごす」という喜びを表現したと思われる。 かつては、「仕合せ」と書かれていたという。「仕」とは、尊い相手につかえるという意味で、他人同士が「仕え合う」「し合う」ことで相喜ぶ。それこそが「しあわせ」なのだということを、昔の日本人は知っていたのかもしれない。 英語にあてはめる...
努力は必ず報われる!・・・のか? 2021/04/23 09:04 「努力は必ず報われるんだなと思いました」。 病気をみごとに克服し、オリンピック代表選手に内定。涙ながらに語った池江璃花子選手のインタビューに、多くの人が感動したことと思います。 池江選手は、 「自分が勝てるのは、ずっと先だと思っていた。だけど、勝つための練習はしっかりやってきた」と語っていました。順位にはこだわらず、やるべきことを全てやって挑んだ結果だったからこそ、素直に出た言葉だと感じました。 努力によって自分の夢を叶えた人の言葉は輝かしく、頑張っている人に勇気を与えてくれます。しかし、努力の甲斐なく、悔...